メールアドレスとは?
メールアドレスはメールボックスや配送先を識別するためのもので、通常は「ローカル部@ドメイン」の形式で書かれます。アットマークより前の部分はメールサービス側で解釈され、後ろのドメインはDNSで名前解決されます。書式としては正しくても、ドメインやメールボックスが設定されていなければメールを受信できません。
アドレスの構成要素
ローカル部には英字、数字、一部の記号を使えますが、サービスごとに独自の制限があります。理論上はローカル部の大文字と小文字を区別するシステムもありますが、一般向けのサービスの多くは区別しません。ドットやプラス記号が無視されるとは限らない点にも注意してください。それは特定のサービスの仕様であって、すべてのメールアドレスに当てはまるわけではありません。ドメインには国際化文字を含めることができ、DNSで扱う際にはエンコードされます。
「サポートチーム」のような表示名は、実際のアドレスとは別物です。返信したり機密情報を送ったりする前に、アドレスそのものを確認しましょう。表示名に見覚えがあっても、よく似た文字やドメインにだまされることがあります。
メールが配信される仕組み
送信側のメールサーバーは、受信者のドメインのMXレコードを調べ、適切な受信サーバーへの配信を試みます。MXの指す先は、通常そのホスト自身のAレコードまたはAAAAレコードによってアドレスに解決されます。そのうえで受信側のサービスが、メールボックスやエイリアスが存在するか、メッセージを受け付けるかを判断します。DNSだけでは、特定の人物がそのアドレスを管理していることは確認できません。
配信に失敗する原因としては、ドメインに使えるメール設定がない、メールボックスがいっぱい、フィルターで拒否された、受信サーバーが応答しない、などが考えられます。アプリで送信できたというのは、アプリがメッセージを自分のサーバーに渡したという意味にすぎず、相手の受信トレイに届いたことまでは保証されません。原因を調べるために、返ってきたエラーやバウンス通知は保存しておきましょう。手軽に確認したいときは2IPのメールアドレスの確認を使えますが、その結果でメールボックスが特定の人物のものだと証明することはできません。
エイリアスとアカウントのセキュリティ
エイリアスはメールを別のメールボックスに転送・振り分けるもので、一時メールアドレスは短期間で使えなくなることがあります。どちらも、送信者を自動的に匿名にしてくれるわけではありません。サービス提供者やメッセージ自体に、身元を特定できるデータが残る場合があります。メルマガなどの登録を管理したいときはエイリアスを使い分けると便利ですが、確認メールやパスワード再設定のメールを受け取れるかどうかは確かめておきましょう。
メインのメールボックスは、使い回していないパスワードと、利用できるなら多要素認証で守ってください。ほかの多くのアカウントがメールに依存しているため、復旧手段の確保が重要です。心当たりのない添付ファイルやリンクには注意し、認証情報を求められたら、既知の連絡手段で本当の依頼かを確かめましょう。SPF、DKIM、DMARCといったメール認証のレコードは、ドメインが送信ポリシーを示し、それを検証するのに役立ちますが、すべてのメッセージが信頼できるようになるわけではありません。
アドレスを確認するには
送信する前に、特にドメイン部分のつづりを確認しましょう。構文チェックだけではメールボックスの存在は証明できませんし、踏み込んだ「検証」を行うサービスでは、アドレスが第三者に知られてしまうおそれがあります。企業のドメインであれば、MXとその関連DNSレコードを確認し、普段使っているメールサービスからテストメールを送ってみてください。配信に失敗した場合は、バウンスコードとメールサービスのログを手がかりに原因を絞り込みます。
表示上の送信者と技術的な配送経路
Fromは作成者を示す表示用のフィールドで、配送の過程では別の証跡が残ります。Received、エンベロープの情報、Authentication-Resultsを見れば、配送経路やドメインの検証結果をたどれます。メールヘッダーとSPF、DKIM、DMARCの記事もご覧ください。