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逆引きDNSとPTRレコードとは?

通常のDNSの名前解決では、名前からアドレスを調べます。逆引きDNSはその反対で、あるIPアドレスに対して専用の逆引きゾーンにどの名前が登録されているかを問い合わせます。その答えを返すのがPTRレコードです。ネットワークやメールの運用では便利な情報ですが、人の身元やサイトの所有者を証明するものではありません。

PTRの問い合わせ名の作り方

IPv4では、アドレスのオクテットを逆順に並べ、in-addr.arpaの下に置きます。192.0.2.10のPTR名は10.2.0.192.in-addr.arpaです。IPv6ではip6.arpaを使い、16進数のニブルを逆順に並べます。この長い名前を手作業で組み立てる必要はなく、逆引きツールが自動で作ってくれます。逆引きの名前の構造はRFC 1035に記載されています。

逆引きゾーンの管理権限は、アドレス空間の委任に従います。example.orgを所有していても、ホスティング会社から割り当てられたアドレスのPTRを自由に変更できるわけではありません。多くの場合、ネットワーク事業者が管理画面を用意しているか、変更依頼を受け付けています。具体的なポリシーはプロバイダーやアドレスの割り当て方によって異なります。

回答から何がわかるか

PTRがmail.example.orgを返したとしても、それは逆引きゾーンの管理者が設定した文字列にすぎません。そのサーバーが実際にそのドメインを運用している証明にはなりません。返ってきた名前の正引き(AまたはAAAAレコード)を調べ、想定どおりのアドレスに戻るかを確認しましょう。これは一般にFCrDNS(正引き確認付き逆引き)と呼ばれ、求められる条件は受信側のシステムによって異なります。

PTRがないからといって、そのアドレスが無効になるわけではありません。一般家庭向けのアドレスの多くには、意味のある逆引き名が設定されていません。メールの受信側は、送信サーバーを評価する際に、ドメイン認証、レピュテーション、独自のポリシーとあわせて、PTRをひとつの判断材料にすることがあります。PTRの結果ひとつでメールの配信が保証されることはありません。ドメイン側のDNSレコードは2IPのドメイン設定チェックで確認できます。

結果を順を追って確認する

「IPアドレスとメールサーバーを調べる」ツールなど、PTRに対応したDNSツールにアドレスを入力します。元のIP、返ってきた名前、確認した時刻を記録してください。次に、その名前のAレコードとAAAAレコードをそれぞれ問い合わせます。その回答が元のIPに戻らない場合は、正引きゾーンと逆引きゾーンをそれぞれ誰が管理しているかを確認しましょう。

PTRを、アドレスの登録情報や位置情報と混同しないでください。IPアドレス検索ではアドレス範囲を運用する事業者がわかりますが、PTRが示すのは、その事業者または顧客が決めた名前です。この2つのデータは別々の問いに答えるもので、それぞれ独立して変わることがあります。

PTRを変更すべきとき

メールサーバーの場合は、PTRの変更を依頼する前に、わかりやすいホスト名とその正引きレコードを確定させておきます。サービスを新しいIPに移しても、古い逆引きエントリーは一緒に移りません。新しいアドレス範囲を管理する事業者の手続きを確認し、変更後は複数のリゾルバーから正引きと逆引きをもう一度確認してください。