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プロキシサーバーとは?

プロキシサーバーは、ある相手からのリクエストを受け取り、別のサーバーへと中継するサーバーです。フォワードプロキシはクライアントの代わりに動作し、リバースプロキシは1台または複数台のアプリケーションサーバーの前段に置かれます。プロキシは、リクエストのフィルタリング、応答のキャッシュ、アクセス管理、負荷分散などに使われます。どんな効果が得られるかは、設定と、運営者をどこまで信頼できるかによって変わります。

フォワードプロキシとリバースプロキシ

組織では、アクセスルールを適用したり、よくリクエストされるコンテンツをキャッシュしたりするために、社員の端末にフォワードプロキシを設定することがあります。接続先から見えるのはプロキシからの接続ですが、アプリケーションのヘッダーに元のクライアントの情報が含まれている場合もあります。リバースプロキシはWebサイト宛ての外部からの通信を受け取ってオリジンサーバーへ転送し、TLSの終端、リクエストの分散、オリジンのアドレスの秘匿などを担うことが多くあります。

プロキシは、異なるプロトコル層で動作できます。HTTPプロキシはHTTPリクエストを理解し、SOCKSはより汎用的にネットワーク接続を中継します。認証、DNSの名前解決、対応プロトコルの詳細はさまざまです。ブラウザーの通信とそれ以外の通信をどう扱うかはプロキシによって違うため、実際のサービスのドキュメントを確認してください。

プライバシー面の限界

フォワードプロキシの運営者は、接続の詳細を観測できます。通信がエンドツーエンドで暗号化されていなければ、その中身も見られます。HTTPSの場合、通常のプロキシから見えるのは接続先の名前や接続のメタデータで、暗号化されたペイロードは守られます。ただし、クライアントが傍受用の証明書を明示的に信頼している場合は別です。また接続先は、アカウントへのログイン、Cookie、ブラウザーの特徴などから利用者を特定できることがあります。

プロキシを使っても、運営者、接続先、ネットワーク事業者が持つアクティビティのログが消えるわけではありません。無料の公開プロキシは信頼性が低かったり、悪意を持っていたりすることもあります。信頼できないサービスを経由してパスワードや機密データを送るのはやめましょう。プライバシーを守ることが目的なら、誰からの観測を防ぎたいのかをはっきりさせ、プロキシのログ保存や準拠法に関する主張を批判的に確認してください。

パフォーマンスと信頼性

応答がキャッシュ可能であれば、キャッシュによって同じデータの繰り返しのダウンロードを減らせます。リバースプロキシを使えば、複数のバックエンドにリクエストを分散することもできます。しかし、経由する地点が1つ増える分だけ遅延が増えたり、単一障害点になったりするおそれもあります。キャッシュが古ければ古いデータが表示されますし、ヘッダーの設定を誤るとクライアントのアドレスが漏れたり、アプリケーションの認証が壊れたりします。プロキシを変更したら、エラーを監視し、実際のユーザーの経路でテストしましょう。

Webサイトでは、適切なアクセスルールでオリジンを保護し、信頼できる転送ヘッダーを検証したうえで、セキュリティや運用に必要な場合にだけ本当のクライアントアドレスを保持します。クライアントが偽造した転送ヘッダーを、身元の申告として信用してはいけません。

どんなときに使うべきか

組織で定めたポリシーを適用したいならフォワードプロキシを、Webの配信や耐障害性を高めたいならリバースプロキシを選びます。サービスの対応プロトコル、ログの扱い、認証、制限、障害時の挙動を比べましょう。プロキシの問題とDNS、ルーティング、オリジンサーバーの障害とを切り分けるには、プロキシを経由した場合としない場合の両方でアクセスを試してください。

プロキシ、VPN、リークはそれぞれ別の問題

ブラウザーだけに設定したプロキシでは、DNSやほかのアプリケーションの通信は経由しないことがあります。VPNは通常もっと広い範囲をトンネルで包みますが、それでも経路と設定は重要です。見えているIPアドレス、DNS、ブラウザーの仕組みはそれぞれ別に確認しましょう。DNSリークとWebRTCによるIPアドレスの露出の記事もご覧ください。