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DNSレコードの種類を解説:A、AAAA、MXなど

DNSのリソースレコードには、アドレス、メールサーバー、委任など、ドメインに必要な情報が保存されています。各レコードは、名前、タイプ、値、そしてキャッシュに使われるTTL(生存時間)を持っています。タイプによって答える内容が違うため、1つのドメインに用途の異なる複数のレコードを設定できます。

アドレスと別名

Aレコードは名前をIPv4アドレスに、AAAAレコードはIPv6アドレスに対応付けます。CNAMEレコードは、ある名前を別の名前の別名にします。DNSのルール上、CNAMEは原則として同じ名前のほかのデータと共存できないため、追加する前にDNSプロバイダーの要件を確認してください。AレコードがあってもWebサーバーが動いている証拠にはなりませんし、AレコードがないからといってIPv6でアクセスできないとは限りません。AAAAレコードは、サービスが実際にIPv6で応答する場合にだけ公開しましょう。

メールと委任

MXレコードはメールサーバーとその優先度を指定します。通常は優先度の数値が小さいものから順に試されます。メールサーバーの名前はAまたはAAAAのアドレスに解決できる必要がありますが、両方は必須ではありません。ドメインにMXがない場合、SMTPではAまたはAAAAのアドレスがあればそれを暗黙の代替として使うことになっています。これはRFC 5321に記載されています。NSレコードは、ゾーンや委任先の権威DNSサーバーを示します。SOAには、シリアル番号やタイミングの値など、ゾーンの主要なパラメーターが含まれます。

TXT、PTR、SRV

TXTレコードはテキストの値を保存するもので、SPFのポリシーやドメイン所有権の確認によく使われます。DKIMやDMARCもDNSを利用しますが、それぞれ別の認証の役割を担っており、TXTレコードを1つ設定しただけでそれらの設定がすべて済むわけではありません。PTRレコードはアドレスから名前への逆引きに使われ、IPv4ではin-addr.arpa、IPv6ではip6.arpaを使います。この逆引きゾーンは、通常アドレスブロックの保有者や事業者が管理しているため、一般的なドメインのDNS管理画面を変更するだけでは足りないことがあります。SRVレコードは特定のサービスの所在を示しますが、レコードがあってもそのサービスが正常に動いているとは限りません。

移行の例と確認のポイント

たとえばexample.comに、Webサイト用のAレコードとAAAAレコードがあり、MXは別のメールホストを指し、www.example.comは別名になっているとします。Webサイトを移転するときに、うっかりMXレコードまで変えてしまわないよう注意してください。キャッシュされた応答を早めに切り替えたいなら、事前にTTLを短くしておきます。アドレスを変更したら、権威DNSサーバーとフルリゾルバーの応答を比べてください。アプリケーションやリゾルバーがデータをキャッシュしているため、すべてのユーザーに同時に変更が反映されるわけではありません。メールが届かない場合はMXと、その指す先のアドレスを確認します。Webサイトが表示されない場合は、該当するAまたはAAAAの応答を確認したうえで、サービスそのものをテストしましょう。DNSレコードの基本的な形式はRFC 1035で規定されています。